不断水工法のメリットとは

不断水工法とは、水道菅などの供用が開始された後に断水することなく通水状態のまま分岐設置やバルブ設置を行う工法のことです。既設管を断水しないようにして工事を行うことによって、各家庭への断水の通知を行う必要がなくなります。他にも給水車の手配も必要なくなり、工事現場の清掃の手間もなくなるなど作業時間を大きく省くことができます。不断水工法のやり方の事例としては、既設の配管に割T字管と仕切弁を取り付けていきます。

次に、仕切弁が開いている状態をチェックしたうえで、穿孔機を取付けて既設管に孔を開けます。使用したら穿孔機のカッターを元に戻して、仕切弁を閉じておきます。穿孔機を外して仕切弁を開けて通水が正常に確認できれば、あとは配管の塗装をして完了です。付近の住民が、不断水工法を実施するときに特に作業を行う必要はありません。

自室にいながらにして工事が完了できるため、水道工事の現場ではよく使用される方法です。それから、この工法が確立されたことで工事費の削減にもつながっています。老朽化した配管の交換にもこの方法がよく使用されています。水道管の耐用年数は40年ほどですが、耐用年数を過ぎてからも使用している水道管が国内では多いことが大きな課題にもなっています。

ただ、この工法を行うことによって補修工事の効率が改善されるようになり、ストレスにほとんど感じることなく水道工事ができるメリットは大きなものといえます。

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